●SOAとは
システムを機能ごとに管理する考え方。
●出題された回(平成29年度春期以降)
令和4年度春期/令和2年度秋期
SOAの説明
SOAとはサービス指向アーキテクチャ(Service Oriented Architecture)の略で、 システムを機能ごとに管理する考え方です。
SOAのメリット
SOAでシステムを設計するメリットは色々あります。
機能の再利用
新製品を開発する際、既存製品に含まれている素晴らしい機能を再利用して新製品に搭載することで、開発の効率を上げることが出来ます。
例えば、カメラアプリを新規開発する際、ペイントアプリで搭載していた描く機能を再利用して、編集機能を搭載することが出来ます。
メンテナンスが容易になる
システムに不具合が発生した際、不具合が発生した機能のみをメンテナンスすれば良いので効率が上がります。
また、機能を拡張する際、対象の機能だけを入れ替えれば良いので、システムの改善もしやすくなります。
SOAの例
銀行のオンラインバンキングシステム
銀行のオンラインバンキングでは、残高の確認・送金・取引履歴の確認などの機能が搭載されています。
例えば、家計簿アプリでは、残高の確認機能と取引履歴の確認機能だけを連携させて自動的に入出金管理をすることが出来ます。
また、Amazon等のネット通販では、送金機能だけを連携させて買い物をすることが出来ます。
旅行予約システム
旅行会社のツアーは飛行機・ホテル・レジャー施設のサービス全てを提供していますが、それぞれ個別でもサービスの提供を行うことが可能です。また、サービスを組み合わせることで新しいサービスを作り出すことも可能です。
過去問
応用情報技術者 午前試験
令和4年度春期問62、令和2年度秋期問63
SOAの説明はどれか。
ア 会計、人事、製造、購買、在庫管理、販売などの企業の業務プロセスを一元管理することによって、業務の効率化や経営資源の全体最適を図る手法
イ 企業の業務プロセス、システム化要求などのニーズと、ソフトウェアパッケージの機能性がどれだけ適合し、どれだけかい離しているかを分析する手法
ウ 業務プロセスの問題点を洗い出して、目標設定、実行、チェック、修正行動のマネジメントサイクルを適用し、継続的な改善を図る手法
エ 利用者の視点から業務システムの機能を幾つかの独立した部品に分けることによって、業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする手法
正解は”エ”
SOAはシステムを独立した部品に分けて構成する手法なので”エ”が正解です。